なぜ意識高く生きているのに苦しくなるのか?

自己啓発

こんにちは。

hanaです。

今回は精神科医の泉谷閑示先生が書かれた、

『仕事なんか生きがいにするな』

という本を参考にして記事を書いていこうと思います。

このブログは書評ブログではないので
僕が良いなと思った本の
良いなと思ったところを、

自分なりに深掘りしながら書いていこうと思います。

書評が知りたい方は別の方の記事などをご覧くださいね。

参考にしてるだけで、本のことを全然書かなかったりするので。笑

意識高い系受動的人間

今回のテーマは、

『意識高い系受動的人間』

というものなんですけど、

『意識が高いこと』

と、

『受動的な人間』

というのは真逆のイメージを
受けるのではないかと思います。

でも、この2つは案外成立したりするのですよね。

この記事を読むと、

前向きに意識高く生活をしているのに、

気持ちが落ち込んだり
辛くなる理由が分かり、

その解決法も分かるかと思います。

能動的に見えても受動的なことがある

この泉谷先生の本の中で、

エーリッヒ・フロムの言葉が
引用されています。

刺激に対する単なる反作用としての〈能動〉、
あるいは外観は情熱のようでも実は外力に動かされている〈能動〉は、
いかに大げさな身振りをしても、
基本的には受動である

引用元:『人生と愛』「私たちの社会の過剰と倦怠」より
エーリッヒ・フロム著

どれだけ情熱的でポジティブな人に見えても、

それが自分の内側から溢れてきたモチベーションではなく、

周りの人や体裁を気にしてのモチベーションであれば、

それは受動的な人だよねという話ですね。

泉谷先生は作中で例としてこのように述べています。

休日を「有意義に過ごした」と思いたいので、
出来合いのレジャーや娯楽に時間を使う。

スケジュールに空白ができるのがイヤなので、
用事を隙間なく詰め込む。

通勤時間といえども時間を無駄にしたくないので、
経済新聞を読んで経済情勢についてキャッチアップするか、

語学学習にあててスキルアップを図る。

引用元:『仕事なんか生きがいにするな』
泉谷閑示著

これらの活動っていわゆる『意識高い』行動かなと感じるのですが、

結局のところ周りを意識した行動なので、

本当は心の中が不安で苦しいのに表面だけポジティブを装うようになり、

本来の自分とどんどん乖離して苦しくなっていくと僕は感じます。

苦しみから逃れるためにどんどん意識が高くなっていく

ここでの問題は、

本来の自分の在り方ではなく
受動的に生きていることなのですが、

行動を起こしている当の本人は、

「自分の行動が足りないからこんなに苦しいのだ」

と感じてしまいます。

そして、

まだ足りない、まだ足りないと
どんどん意識ばかり高くなって
いくのですよね。

これはいわば、

『量』ばかりを気にして
『質』が置き去りにされていると
言えます。

のどが渇いたと海水を飲み続けるような
生き方であると言えるかもしれません。

人間本来の生き方を取り戻す

では、このような苦しみに陥ってしまった場合、

どのように自分を取り戻せばよいのか?

ここでは、3つほど方法を書いてみようと思います。

空白の時間をつくり内面を見つめる

泉谷先生はこの本の中で、

(先ほどの例の後に)

これらはどれも、私たちが内面的な「空虚」との直面を避けるために、

ついつい行ってしまう「受動」的行動です。

引用元:同前

と書かれています。

つまり、

自分の中にある「空虚」「空白」と真正面から向き合う必要があるということですね。

大正時代に発案された「森田療法」という治療法では、

誰とも交流せず、気を紛らすことも一切禁止され、

ただひたすら自分自身と向き合う

「絶対臥褥期」(ぜったいがじょくき)

という1週間のプロセスがあるようですが、

ここまではしないにしても、

デジタルデトックスなど
余計な情報が入らない状況を
意識してつくる必要がありそうです。

有意義から離れて無駄を取り入れる

どれだけポジティブに意識を保って行動をしていても、

不安や苦しみが解消されない時に、

人は短絡的に分かりやすくインスタントな方法を求めるようになります。

成果を出すためにもっと楽で
簡単な方法はないかと
探したくなったりするのですよね。

そうなると、

「どこかに有意義な情報はないか?」

と躍起になって彷徨うことになります。

でも、これもやはり、

のどの渇きを癒すために海水を飲む行為と言えるでしょう。

人間の頭は正しいことや有意義なことをするために、

物事を区別しようとしますが、

それで上手くいかないのであれば頭で考えず心で感じて、

「無駄なことだけど面白そう」

ということを気楽に探してみれば良いと思います。

どうせ、いくら頭で考えても上手くいかないんだから、

とっとと諦めたほうが得策ですよ。笑

嫌いを大切にする

意識の高さを手放して受動的な自分が変わろうとする時、

今まで有意義だと思って大切にしてきたことが、

とてつもなく嫌に感じることがあります。

見栄や優越感を大事にしてきた自分のことが、

猛烈に嫌になったりもするかもしれません。

泉谷先生は、

「NO」という感情が一番初めに動き出すと言います。

意識高くポジティブに生きていた頃は、

「嫌い」とか「NO」という言葉は禁句だったかもしれませんが、

人が変わる時には必ずネガティブな感情が出てきます。

避けたりせず、どうか受け取めてみてください。

最後に

受動的な生き方から脱して能動的に生きるとは、

本来の自分として生きるということになるのかもしれませんね。

前向きに意識高く行動しているのに、

不安や苦しさが抑えられないという方は、

自分が周りのことばかりを気にした
受動的な状態になっていないか
見つめなおしてみてくださいね。

いや、しかし書評ではないとは言ったけど、

本当に本の内容にはほとんど触れなかったですね。笑

でも、とても考えさせられる面白い本なので、

ぜひ読んでみてください。

では。

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